代表取締役社長 村上 義憲の写真

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

第73期の業績につきましては、『中期経営方針』に基づき、デジタル領域の拡大と新しい事業領域の開発に取り組んだ結果、インターネット広告の売上が順調な伸びとなったほか、徳島県および香川県の物産販売店舗『徳島・香川トモニ市場~ふるさと物産館~』の営業再開があり、総売上高につきましては、前年を上回ることができました。一方、利益面につきましては、営業活動費用や営業力強化費用のほか、トモニ市場再開に向けた初期投資費用の計上から、前年を下回る結果となりました。当社グループにおきましては、引き続き、『マーケティングデザイン』、すなわち、お客さまの経営課題の解決に繋がる戦略を設計し、共に実践するパートナーになれるよう、デジタル領域の拡大と新しい事業領域の開発を進めていきたいと思います。

当社グループにおきましては、デジタル領域の拡大を掲げ営業活動に取り組んでおりますが、営業力・提案力強化を目的とした社内DXについても推進しております。昨今、AI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)の活用のほか、脱炭素といった企業や事業の持続可能性に関する知識がこれからの企業経営には必要とされており、急速なデジタル化の進展によって人材に求められる能力が高度化・多様化してまいりました。このような中、注目され、その重要度が増しているのが、人材を「資本」ととらえて価値を最大限引き出し、中長期的な企業価値向上を目指す「人的資本経営」であります。当社グループは、お客さまの課題を提案活動によって解決し、地域の皆様とともに豊かな文化を育て、社会をより楽しく、より美しく、より豊かにすることを目指しており、これらの企業活動をとおして、社員一人ひとりの幸福を実現することを人的資本経営の礎としております。今後とも、様々な施策をとおして、社内DXの推進を図り、性別等に関わらず、従業員一人ひとりの個性を多様性として活かし、失敗を恐れず挑戦し続ける組織・企業風土の醸成を推進してまいります。

株主の皆様におかれましては、今後とも倍旧のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 村上 義憲