その数値は本当に正しい?アクセス解析の前のフィルタリング

Web・デジタルプロモーション
アクセス解析

今やほとんどのWEBサイトにアクセス解析ツールが埋め込まれていますが、そこから得られた数値を分析し、改善をされている企業様もいらっしゃると思います。
もしくは、ホームページ制作会社から定期的なレポートをもらっていることもあるでしょう。

ただ、これらの数値を読み解く前に、注意すべき点がいくつかあります。

アクセス解析の注意点

  1. リファラースパム
    アクセス数が増えた!と思ったら、実は「リファラースパム」かもしれません。
    ホームページにどこからアクセスしてきたかという情報(リファラー)をアクセス解析ツールでその参照元のURLを確認することができますが、どんなWEBサイトだろうと思ってアクセスしてみると悪質なサイトに誘導させられることがありますので要注意です。Googleもリファラースパム対策をしているようですが、参照元の数値は要チェックです。定期的に確認しフィルターをかけて除外するなどの対策をすべきと考えます。
  2. クロスドメイントラッキング
    ひとつのWEBサイト内に複数のドメインがまたがっているケースがあります。例えばお問い合わせフォームやショッピングカートを別ドメインで利用していると、WEBサイトにどこから来たかという情報(参照元)や訪問数が正しく計測されません。
    特にWEBサイトでの目的がはっきりしていて、成果を計測しているのであれば重要な指標となりますので正しく設定します。
  3. 自社または制作会社からのアクセスを除外
    身内からのアクセスはノイズになる場合がほとんどですので、会社のIPアドレスからのアクセスを除外するか、それが無理であればPCに設定をする方法もあります。

本当に必要な数値を得るためのセグメントの考え方

ここまでは基本的なフィルタリングの必要性を説明しましたが、WEBサイトの課題を見つけるために必要なデータを抽出するためにはどうすればよいでしょうか。

例えば、参照元からの流入が異常に多い場合にどのようなサイトから来たかを見極めます。地域にサービスを提供している会社のWEBサイトに、WEBデザインをまとめたサイトからのアクセスが多いとすれば、それは分析する際のノイズになると考えます。もし、参照元からの流入ではページ閲覧数が少ないし成果が見られないと単純に判断してしまうと、本当にしなければいけない対策が見いだせなくなります。そういったノイズを一時的に除外するにはセグメントを利用してノイズとなる参照元を除外して解析をします。
他には、ネットワークドメインでセグメントをかけて企業からのアクセスを見極めたり、成約に至らなかったユーザーの特徴を捉えるなどの方法も考えられます。

アクセス解析を行う前にまずはなるべく正しい数値を抽出できるようフィルタリングすること、次に課題を明確に見つけられるために必要な数値を得るためにセグメントをかけること、これらを実施することでより精度の高い改善ができると思います。

WEBサイトのアクセス解析についてもう少し深くまで突き詰めたい企業の担当者様、一緒に解析してみませんか?