わかっちゃいるけど回らないのはナゼ?WEBマーケティングのPDCA

Web・デジタルプロモーション
PDCAサイクルのイメージ

「KPI・KGIを設定しPDCAサイクルを回して継続的に改善を、、、」

なんとなく凄そうで聞こえの良いフレーズですが、なかなか教科書通りにならないことが多いと思います。

そこで、回らない理由をいくつか考えてみました。

PDCAが回らない理由

計画が既に破綻している

夏休みの宿題と同じで、最初の1週間で1日当たり20ページのドリルを終わらせれば、あとは遊べるとか、自由研究のテーマを壮大にしたばかりに途中で挫折してしまうなど、無理な計画を立てることでサイクルが消滅してしまうことがあります。

サイトの導線や広告設計に問題がある

改善をしようと思った時に、どこから手を付ければよいか、どこに問題があるか分からないというケースもあります。例えば、ひとつの広告表現で過去半年間広告運用をしても数値の推移だけで判断するのは難しいですし、もちろん他社の数値と比較することは出来ないです。

サイト導線においては、次々と見ていくページによってお客様の気持ちの変化が読み取れないページのつくりだとアクセス解析も単調になります。

カタカナ言葉が難しくしている

無理にマーケティングの専門用語を使うことでコトを難しくしているのかもしれません。また、難しそうな資料や図形に惑わされて、物事の本質を捉えるという大事な作業に時間が費やせてないのかもしれません。

うまくいかない原因はまだまだ他にもあると思います。
ここで気が付くことは、計画段階で実は「計画になってない」ということです。

もっと単純で簡単でわかりやすく

できることなら打ち合わせ時間の短縮や資料作成の効率も上げたいですし、せっかく実施するなら、明らかに目に見える数値の変化がないとヤル気もでません。
それらを実現させるための方法があります。

目標を単純にして分解する

例えば、「売上を10%上げる」という目標があるとします。
そのために何をすれば良いか考えた場合、WEBを活用しホームページの集客を○%上げるという中間の目標ができます。
ではホームページの集客を○%上げるためには、自然検索流入を△%上げて、WEB広告流入を□%上げて、他のWEBサイトからの流入を◇%上げるという、中間目標ができます。更にそれらを実現するために何をすれば良いかという対策を立てていきます。ここから抽出したことをなるべく早く手を付けやすいものから着手していきます。
実施することが多いなあ、と思うかもしれませんが、全て一気にするのではなく一つずつ実施することで対策の効果があったかどうかを見極めます。

労力を抑えてスピードと回数優先

前述のように目標はひとつですが、中間目標がいくつもあります。
結果が出やすそうなものから着手して、できるだけスピードと検証回数を増やします。もちろん、回数が増えたからと言って費やす時間が多くなるのではなく、中間目標を単純化しているので検証にかかる時間も抑えられます。

このように計画段階で単純にわかりやすくすることで継続的に実施できると思います。

マーケティング活動は物事を整理して業務を効率化するための素晴らしい形(カタ)です。その形を活かすためにはもっと物事をシンプルに考えることが大切だと思います。