WEBサイトのページ数は何ページあれば良い?

Web・デジタルプロモーション
WEBサイトのページ構成

今やほとんどの企業がホームページを開設しています。
1ページだけ作っている場合や、1,000ページ以上の大規模なものまで様々です。
企業によっては異なるドメインで複数のWEBサイトが存在しているケースもあります。

ページ数の規模には様々な理由があると思います。
サービスの種類、商品数、新着情報掲載、コラムなどのコンテンツに関するもの、制作予算や更新に関する人のリソースや費用に関するものが挙げられます。

ここではコンテンツに関するものに着目したいと思います。

サービスの種類から考える

例えば、賃貸、売買、分譲、新築等の様々なサービスを取り扱う不動産会社があるとします。
もし、「取り扱いサービス」というページが1ページだけ存在し、その中にそれぞれのサービスと説明を列挙する場合と、サービス毎にページを設ける場合とではどう違うでしょうか。

どちらの場合もサービスを探しているユーザーが運良くそのサイトにたどり着き、ページに記載されている説明を読めばサービスを理解できるでしょう。
しかしながら、多くの競合が存在し、自社のサイトに来てもらえないことが多いのが現実です。

消費者は「賃貸」を探している場合、「不動産」とは検索することは極めて少ないと思います。ということは、ユーザーが検索するであろうキーワードから連想される小カテゴリでのページがあると、検索からそのページに到達してもらえる確率が高くなります。

理由としては、Googleはユーザーにとって有益で関連性の高い検索結果を提供することを方針に掲げていることと、もう一つは必ずしもトップページが入り口とは限らないということです。

対象のページを「不動産」と認識してもらうよりも、「賃貸」と認識してもらったほうが有利ですし、更に付け加えるならば、地域ビジネスでは「地域名」も重要です。

このように、ユーザーの検索行動を想定し設計することによって必要となるページ数を見出すことができます。

店舗の数から考える

地域ビジネスを展開している場合、消費者がネット検索でサービスを探す際のキーワードは「地域名+サービス名」です。
誰もが自然と無意識のうちに実行していることで、それを裏付けるものとして検索キーワードの候補が現れるサジェストキーワードを見ると明確です。

店舗一覧の単独ページよりも店舗毎に情報を掲載したほうがGoogleに地域性を認識されやすくなるかもしれません。また、店舗がある特定の地区に密集している場合、市区単位での検索結果に複数の店舗ページが反映されるということも期待できるかもしれません。

上記はホームページに来てもらうための入り口としての考え方です。
このような構造にしておくことで、有料のWEB広告を実施する場合でも特定のサービスの広告から特定のページに的確に誘導することで、ユーザーが欲しているピンポイントな情報を提供することが可能となります。

理解を深めるためのページの考え方

サービスや商品とは別に、コンセプトや使い方提案などのコンテンツや企業情報やリクルートなどのページはどのように考えれば良いでしょうか。

もちろん、サービスや商品の検索を意識した作り方もありますが、サイトに来てもらってから理解を深めるものとして考えると、何ページ必要という答えはありません。
敢えて言えば、WEBサイト内で目的のコンテンツに迷わずたどり着きやすくするために、例えば採用情報のページであれば新卒と中途は分けるなど、異なるユーザーに対しての導線を意識することが方法のひとつです。

サイト制作・リニューアルはデザインに注力しがちですが、ビジネスとして成果を出すためのページ構成の考え方も考慮されてみてはいかがでしょうか。