活きたスケジュールの作り方

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スケジュールは、横で把握。

私は、プロジェクトの初期段階に、こんな風にスケジュールを作成します。

①エクセルで表にする

②縦軸が日付、横軸がコンテンツ

③文字は10ptで行の高さを20にするとキレイ

④土日祝はグレー。大事な日程には色を入れる

⑤左端にはプロジェクト全体の行程を入れる

⑥コンテンツ項目は制作物やメディア別にする

→各スタッフが「自分はこの列」と分かるものにする

一般的なガントチャートは縦軸がコンテンツ、横軸が日付なので過去(左)から未来(右)に見ていく形ですが、オススメするのは縦・横の軸が反対のタイプです。理由は、コンテンツを横同士で見る方が、その関係を見やすいからです。

コンテンツの横関係というのは、ポスターでビジュアルを固めてツールに展開するという前後関係や、ホームページでこんなことしているから、その時期SNSはこういうことをという相関関係です。これらを「横」で把握できる方が見やすいし、作りやすいと思います。

スケジュールは、計画。

もうひとつ、大切なのは、スケジュールは「計画」であるということ。計画があるということは「意図」がある、ということです。
スケジュール表が単なる締め切りの集まりだったら、顧客もスタッフも締め切りしか見ません。結果、工程がおしりに詰まってきて、みんな苦労することになります。

適正なスケジュール管理は周囲に責任を持たせることで、品質を高める作用があります。なぜその日に提出する必要があるのか、なぜその日までにチェックバックする必要があるのか。その意図がはっきり伝わるように、この「横の関係」を明確にしてみてください。

横の関係を考えながら、意図を明確にすること(つまりスケジュールを作るプロセス)で、周囲が気づいていない行程上のポイントが発見できます。もっと言うと、目的の半分は、その要を発見するために作成しているということでもあります。このタイミングでは間に合わない、だったら予めこうしておこう、などの対策も早期に取ることができます。

意図とポイントが明確なスケジュール表は活きたものになり、顧客とスタッフを動かす力を持ってきます。案件のリーダーの初動が、関係者みんなの効率を左右します。

事例を見たい方は、ぜひご連絡ください。

write by
セーラー広告 企画制作局 西川 文章
プランナー/クリエイティブディレクター

地方の広告代理店でプランナーを務めて15年。
行政や民間企業のプロモーション企画をプレゼンするのがライフワーク。
とにかく「勝てる企画書」にこだわり続け、並みいる大手広告会社を
相手にしながらコンペに勝ちまくる。