インターネット広告のターゲティングとは?「興味関心」篇

Web・デジタルプロモーション
インターネット広告とは

インターネット広告の特徴は、今までのメディアと違いターゲティング精度が高いこと。

年齢・性別・エリアだけでなく、「興味関心」でもターゲティングできるので大変便利です。
でも、ターゲティングの仕方を間違えると、期待通りの成果が出ない場合もただあります。

広告効率を上げたい!でもターゲティングの仕方がよくわからない、思うように使いこなせていない…

そんな悩みを持つ方のために、代表的なディスプレイ広告であるGDN(Google ディスプレイネットワーク)とYDN(Yahoo! ディスプレイネットワーク)、およびFacebook・Instagram広告の「興味関心」について解説。失敗談を交えながら、適切な「興味関心」設定で広告効率を改善した事例をご紹介します。

1、 インターネット広告の「興味関心」とは

 
まず、インターネット広告は、配信先メディアは同じでも、ターゲティングする対象によって、大きく二つに分かれます。

  • 興味がありそうな「人」を対象→「オーディエンスターゲティング」
  • 興味がありそうな人が見そうな「ページ」を対象→「コンテンツターゲティング」

両方とも、興味関心に関するターゲティングですが、コンテンツターゲティングは配信先メディアを指定するターゲティングで、「人」の興味関心を対象にしていないのでご注意ください。

オーディエンスターゲティングは広告媒体によって名称は様々ですが、基本「何を見てきたか?」「何を検索していたか?」など、過去の閲覧履歴に基づいてカテゴリー分けされたターゲティングです。

以下は、代表的な広告媒体の興味関心ターゲティングの名称です。

GDN アフィニティーカテゴリー
※参照「Google広告ヘルプ
YDN インタレストカテゴリーターゲティング
※参照「Yahoo!プロモーション広告ヘルプ
Facebook
Instagaram広告
コアオーディエンス > 詳細ターゲット>興味・関心
※参照「FACEBOOK for Business

 

 2、間違った「興味関心」で効果を落とした事例

 
それでは、失敗談を交えながら、適切な「興味関心」設定で広告効率を改善した事例を見ていきましょう!

【事例1】

  • クライアント:除菌・消臭剤メーカー
  • 目的:定期宅配サービスのお試し・契約促進
  • 配信媒体:Instagram広告
失敗 春・夏の広告配信で、興味関心を「ニオイ」に設定して成果が出ていたので、秋の広告配信も同じ興味関心設定で開始。だが、期待したほど成果が伸びなかった。
原因 Googleトレンドで「ニオイ」の検索トレンドを調べてみると、春~夏に上昇し、秋~冬に下降することが分かった⇒消臭訴求は時期的に難しいと判断。
対策 対策として、商品のもう一つの機能である除菌から考えて、秋~冬に検索トレンドが伸びる「風邪」や「インフルエンザ」を興味関心設定に追加。配信成果が改善した。
わかったこと ●興味関心には季節性がある
●検索動向を調べるには、Googleトレンドが便利

 

【事例2】

  • クライアント:自動車ディーラー
  • 目的:新規の試乗予約・来場促進
  • 配信媒体:YDN、GDN
失敗 興味関心を「自動車」に設定して、広告配信を開始。クリック数は伸びるが、期待していた新規のお客様の試乗予約・来場促進にはあまりつながっていなかった。
原因 YDN、GDNの「自動車」に興味がある人は、過去、自動車に関連するページの閲覧や自動車関連ワードで検索したことがある人で、「過去検討していた、すでに購入済みの人(既存客)」が含まれている=必ずしも新規には当たらないと判断。
対策 想定している新規購入層のWEB閲覧行動を想定して「子育て」「おでかけ」を設定に追加。配信成果が改善し、試乗予約・来場促進につながった。
わかったこと 商品に興味がある人=購入する人ではない
●購入前後のWEB閲覧行動を想定することが大切

 

3、まとめ

 
WEB広告の「興味関心」はWEB閲覧履歴でカテゴリー分けされている「行動ターゲティング」です。表面上の「興味関心」だけで考えると、想定しているターゲットの行動を読み間違え、せっかくの広告も無駄に終わってしまいます。

その興味関心がターゲットのWEB接触行動に合致しているか?また、その興味関心に季節性があるか?など、消費者の行動・トレンドを読むことが大切です。

「行動」から「興味関心」で考えて、ぜひ勝ちパターンを発掘してみてください。