ホームページのスマホ対策は、スマホ専用ページ?それともレスポンシブウェブデザイン?
Web・デジタルプロモーション
2011年頃からスマートフォンが急速に普及し、現在ではモバイル対策がかかせない、というよりモバイル優先でホームページを作るべきという声も多いです。
今から4~5年前にホームページを制作していれば、もしかするとスマホ対策してないケースが多いと思われます。これからリニューアルを検討するのであればスマホ化は必須と考えられているでしょう。
そこで、ホームページリニューアルをする際のスマホ対応には大きく2つの方法があります。
ひとつは、レスポンシブウェブデザイン、もうひとつは、スマホ専用ページです。
以下で簡単にご説明します。
- レスポンシブウェブデザイン
- パソコン、タブレット、スマーフォンなど異なる画面サイズに最適に表示されるよう、レイアウトやデザインが調整される技法です。
- スマホ専用ページ
- パソコンで表示するホームページとは別に、スマホ専用のページを新たに設ける方法です。スマホでアクセスした場合、それをWEBサーバーが検知して、スマホページを表示させます。
メリットとデメリット
レスポンシブウェブデザインとスマホ専用ページそれぞれでメリットとデメリットもあります。
スマホ専用ページでは、ユーザーのインターネット環境を配慮してページの読み込み速度を上げるために適切な画像容量にしたり、適度な文字情報量にしたり、PCサイトでのコンテンツ量にとらわれることなく自由なデザイン設計ができます。
反面、レスポンシブウェブデザインでは更新作業が1ヶ所だけだったものが、スマホ専用ページにした場合は、更新する場合にPCとスマホの両方の更新作業が必要になります。
スマホWEBサイト設計において重要なこと
技術的なことを把握しておくことも大切ですが、まず始めに考えないといけない最も重要なことは、ユーザーが使用するシーンです。
スマートフォンはいつでもどこでも利用できるため、思い立った時にすぐにホームページにアクセスすることができますが、ユーザーはいつでもじっくり閲覧できる環境にいるとは限らず、忙しい仕事の合間だったり、短い待ち時間を利用したりと接触回数は多いものの、接触時間は短い傾向があります。多くの情報を詰め込んでいるホームページは目的の情報にたどり着くまでに時間がかかってしまい、目的を達成しないまま離脱してしまう可能性も考えられます。
そのため、自社のサービスがどの様なシーンで利用されるかを想定してWEBサイト設計をする必要があります。
例えば、ビジネスマンが出張先で、あるサービスの予約を目的としている場合、スムーズな導線とストレスのない入力フォームを実現するために、予約に特化したスマートフォン専用ページを設けるというのもひとつの考え方です。
また、理解を深めながらじっくり検討する要素の強いサービスでは、レスポンシブウェブデザインとして読みやすいコンテンツをしっかり作り込むこともあります。
ただ、費用や作業性等の面から、レスポンシブウェブデザインが好まれる傾向にありますが、スマホの場合のボタンの押しやすさやコンテンツの読みやすさを意識したPCとスマホの両方の画面デザインやナビゲーションメニュー等の詳細設計をしっかりおこなう必要があります。
どちらが良いか単純に判断をすることは難しいですが、ビジネスの目標を明確にし、これまでに得たデータ等から課題を導き出し、仮説を立てることが重要です。