3分で身につくプロの文章力

ブログ

文章力が求められる時代
SEO対策のコンテンツやブログ、SNSなど
様々なシーンで文章力が求められます。
文章力といっても、必要なのは小学校で習う程度のもの。
有名な文章本「日本語の作文技術」の著者 本多勝一 さんも
「文章技術とは小学校の復習である」といっています。
作文ができればいいのです。

しかし、作文の勉強をしたはずなのに
多くの人が忘れてしまっています。

文章技術本の名作


step①
主語と述語を、かなり意識しましょう

上の図のような関係が主語と述語です。
知ってる! という声が聞こえてきそうですが

意識されていない文章が、とても多いです。
例えば、このような文章↓
「私は、コピーライターをしていて、時々デザインもするのですが
使っているソフトは主にaiです」

意味は伝わります。しかし、違和感がありますよね。
「私は」という主語に対して「述語」が曖昧だからです。
私はコピーライターです。と言いたいのか、使っているソフトを伝えたいのか
この文でははっきりしません。
直すなら
「私はコピーライターをしています。時々aiを使いデザインをしています」
シンプルでいいんです。
SNSを中心に、主語と述語が繋がらない文章が溢れているので探してみてください。

step②
修飾語は「長いものが先」です
修飾語は長いものから。
これを知っておくだけで、文章はグンとわかりやすくなります。
例えば↓
「早く転ばないように走る」という文。
『走る』に対して『早く』と『転ばないように』のふたつの修飾語があります。
修飾の順番に違和感を覚えませんか?
分解すると「早く転ばない」「ように走る」になります。
「早く転ばない」とは、どういう意味でしょう。
この文章は誤解が生じる可能性があるということです。

「転ばないように、早く走る」と書いた方が良いでしょう。

step③
誰にでもわかるように丁寧に
難しく書くのは簡単です。
「わかってもらう」という前提がない文章はアートです。
活字離れの原因の多くは、文章技術の低下によるものだと思っています。
説明書や約款が読みにくいのは文章が下手だから。
もちろん、わざとわかりづらくしている側面もありますが、
必ずわかりやすく書けるはずです。
読んでも意味がわからないのはストレスですよね。
文章の基本は、わかりやすく書くこと。
できるだけ平易に、ていねいに一文一文をつくっていく。
これが最も大切な技術です。
いい例が岩崎俊一さんのコピー。

大人に向けた広告コピーですが、
小学生でも読めます。
コピーライターの巨匠、岩崎さんですら、わかりやすい文章のために
推敲を繰り返し苦しみながら文章を紡いでいくそうです。
料理と同じで、手間こそが最高のスパイス。
最後は、思いやり。
優しい書き手が上手な書き手です。

これも絶対抑えよう!
「重言」を使わない
無意識のうちに使ってしまっているのが「重言(じゅうげん)」です。
重言と知らずに使っている場合もあるでしょう。
例えば「頭痛が痛い」。頭痛に痛いという意味が含まれているので、
重複しているというものです。  重言には賛否両論、諸説あります。
重言を過度に気にする必要もありませんが、
知っておいて損はありません。
いい文章に重言が含まれていることはないです。
「あとで後悔しないために」。



write by
セーラー広告・東京支社
石田 亨 toru ishita
クリエイティブディレクター/コピーライター
コピーライター歴22年。企業の社長や役員、 学生、
タレントなど200を超える取材・コピーライティングを経験。
現在は企業ブランディングを得意とし HP、各種広告、SNS広告などを手掛けている。